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ブアカーオがナーイ・カノムトムになった日(2) [ブアカーオ]

ブアカーオは今回の試合直前に以下のような発言をしていた。

「2004年の初参戦のときと同じような衝撃を皆さんに与えるでしょう」

この発言の意味は一回戦の佐藤嘉洋との試合で明らかとなる。

1ラウンド、佐藤はブアカーオの左ミドルキックをブロックしつつ、それに合わせてローキックをペチペチやり、近づいてきたら射程の長いヒザで攻撃する・・・・・はずだった。しかしブアカーオは佐藤のローをカットすると一挙に距離を詰め、いきなりフックを連発する。予想もしなかったブアカーオのパンチ攻撃に面食らう佐藤。元々パンチのガードはそれほど固くない佐藤、ブアカーオのパンチが当たり始める。そしてラウンド終了直前、右ストレートが佐藤の顔面に直撃。かつてのブアカーオのパンチであれば倒れることは無かったろうが、今日のパンチは威力が桁外れだ。たまらず佐藤はダウン。立ち上がったところで、ゴングに助けられる。

2ラウンド、すっかり調子を狂わされ焦った佐藤。ここは距離をとって得意のローキック・ペチペチ攻撃で形勢を立て直したいところ、当然のことながら前蹴りを出す。しかしこの前蹴りが佐藤にとって命取りだった。タイ人のムエタイ選手は相手の蹴り足をグローブ越しに掴むのが上手い。ブアカーオも然り、ガッチリ佐藤の前蹴りを右手でキャッチすると持ち上げてバランスを崩させ、そこへ強烈な左フック!まるでマイク・ザンビディスのフックに吹き飛ばされた往年のクラウスのように、佐藤はコーナー際のマットに沈んだ。

いつも思うだが、ブアカーオの手の使い方とつま先の使い方は芸術的だ。相手の蹴り足を掴むのもそうだし、踏み込んできた相手の足を払ってバランスを崩させたり、腕を伸ばした状態で相手の胸元にグローブを当てて距離をとったり、そういう細々したテクニックが実に巧みだ。パンチやキックが生かせるのもこういう小技があってこそなのだと思う。

ムエタイ風の戦いをしていれば激しい消耗戦になっていたであろう佐藤との一回戦を無傷で終わらせたブアカーオは二回戦に進む。

続く


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コメント 13

ブアカーオ、意外でした!
「すっかり調子を狂わされ」という表現が、ぴったりとして見えた佐藤でした。
観戦していた人も、あれ?!の感じだったと思います。k-1仕様の戦い方を考えてきたんでしょうか?
佐藤も、足を持たれて、すぐに、あのパンチ、たまらなかったでしょう。
あの状態で、強力なパンチを繰り出すのですから、しかも、足を持っていた手でですよね。
驚きな展開でした。
by (2006-07-01 06:08) 

かいな

これだけ強いパンチを使うようになってしまうと、
主催者側もどうやってブアカオを干せばいいかわからなくなりますね!
パンチに制限を加えれば、むしろマサトが弱体化しますしね。
K1サイドの「次の一手」が楽しみです。
どうやってブアカオを干すのか?それとも干さないのか!?

1.蹴り足を掴んでからの攻撃を禁止!
2.前足へのローキックを禁止!
3.マサトの顔を殴るの禁止!
4.ブアカーオそのものを禁止!

なんてのを思いつきましたが、非現実的ですね・・。
どうでしょう?もう「ルール」で干すのは難しいと思うのですが。
by かいな (2006-07-01 11:56) 

Doctor-D

見ました見ました!ワン・ツーの右ストレートは捻りが入ってて強烈でしたね。あれがコークスクリューブローですか?
いや~興奮しましたね。
by Doctor-D (2006-07-01 12:12) 

しょちょう

みちあきさん
ブアカーオは去年のトーナメントで、「蹴りだけではトーナメント3試合を戦い抜くのは不可能だ」と悟り、猛烈な努力をしてファイトスタイルを変えてきたのでしょう。去年準優勝したにもかかわらず、すぐにファイトスタイルを適応してくるところなんかは、大会で優勝した直後にフォームを変えてさらに進化したタイガー・ウッズのような頭のよさと柔軟性を感じます。そういえばウッズもブアカーオも同じタイ人の血が流れていますね。

かいなさん
お返事を次の記事にしました。僕も非常に気になっているトピックであります。

Doctor-Dさん
タイ人らしい、やや変則の重いパンチですね。きっとボクサーとのスパーリングも多くこなしてきたのでしょう。同じジムにプロ・ボクサーもいるようですし、まだまだパンチの技術は上がると思いますよ。
by しょちょう (2006-07-01 12:59) 

n.

ブアカーオの華麗な足技があまり見れなかったのは寂しいけど、今回ブアカーオが前人未到のチャンピオンになって、サイコーに嬉しいです!カラコダ戦の不安などまったく感じさせない戦いぶりに、TVの前で絶叫してました。確かにK1サイドの「次の一手」が気になる所ですね、でもブアカーオならまた奇跡を見せてくれると信じています。
by n. (2006-07-01 21:05) 

アンチK-1

ブア封じ次の一手には関心があります。
「蹴り足を掴んでからの攻撃を禁止!」の可能性は高いと思いますが、さすがにここまで露骨な改悪はできないのではないでしょうか?「K-1のルール規定で軸足を掴んでの攻撃は1回まで」という規定はあるわけですが、マサトも陥落した今、コヒ、佐藤等他の選手からのクレームもありそうです。
いずれにせよ、仮にこのルール改正がなされたとしても、ブアカオにとっては、VSキッカーに若干不利になるだけなので、それほど大きな影響にはならない気がします。サワーやドラゴからは淡々とパンチでダウンとってますし。
by アンチK-1 (2006-07-02 13:17) 

しょちょう

nさん
確かにあの高速ミドルキックがあまり出なかったのは、勝ちにこだわるという意味ではやむを得なかったわけですが、芸術的観点からいいますと彼の美を明らかに損ねていました。でもいいんです、優勝することのほうがファンにとっても本人にとっても喜ばしいことですから。次の一手がなんであろうと、ブアカーオはますます手がつけられなくなっていきますよ!期待しましょう。

アンチK-1さん
僕もあとで冷静に考えてみましたら、「蹴り足掴み禁止令」はあまり意味がないように思えてきました。この際、K-1もコソコソせずに、堂々と「ブアカーオ禁止令」を発令してみてはどうでしょうか?「ブアカーオは強すぎるので追放しました。今回の反省からタイ人はたとえ3階級下のノンタイトル選手であってもエントリーしないことといたします。」と谷川Pが記者会見すればよいかもしれません。笑
by しょちょう (2006-07-03 21:40) 

アンチK-1

実は今回のK-1MAXで証明されたことがあります。
1 コヒが善戦して、ドラゴとサワーが勝ったこと。
→これはマサト、クラウス、カラコダのボクシング勢がキックボクシングに敗北したことを意味しています。
2 ドラゴと佐藤(コヒ)がブアカーオに完敗していること
→これは、キックボクシングはムエタイに勝てないことを意味しています。

そうすると、マサト、クラウス、カラコダが今後ブアカーオとどう戦うのか?ということになりますね。サワーはボクサータイプなのか、キックタイプなのかよく分かりませんね。
by アンチK-1 (2006-07-06 18:35) 

アンチK-1

ブアカーオをどうやって潰すのか?というFEGの疑問に答える方法はただ一つ。
ブアカーオのブロックに、クラウス、サワー、カラコダを投入することです。
決勝はマサトが出てくることでしょう。
by アンチK-1 (2006-07-06 18:38) 

しょちょう

アンチK-1さん
マサト、クラウス、コヒ、カラコダ、ドラゴ、佐藤・・・・・・ブアカーオはこの全員に勝っています。しかもカラコダを除くと内容的に完全完封しています。その意味で、現在ブアカーオと10回やって5回以上勝てる選手が見当たりません。タイまで探しにいかないといけないでしょう。
ブアカーオのブロックにその3人を入れたとしても、ブアカーオは決勝にあがってくる確率が高いです。一方魔娑斗を確実に決勝まであげようと思うと、相当弱い選手を魔娑斗ブロックに入れておかねばなりません。その弱い選手をどうやって「未知の強豪」としてトーナメントに紛れ込ませるか、ここが谷川Pの腕の見せ所でしょうね。
by しょちょう (2006-07-07 23:39) 

アンチK-1

(来年のBブロック)
クラウスVSサワー
ブアカオVSカラコダ

ではどうでしょう?
ブアカオ相当消耗するような気がします。
by アンチK-1 (2006-07-08 14:38) 

アンチK-1

来年のAブロック
マサトVSドラゴ
コヒVS佐藤

これでいかがでしょう?
ただ、メンバーが固定化されているという欠点はありますが。
by アンチK-1 (2006-07-08 14:45) 

しょちょう

アンチK-1さん
おそらく新メンバーが何人かは入るでしょう。メンバーの固定化はマンネリズムを生みますからね。
by しょちょう (2006-07-09 18:49) 

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